健康豆知識

秋に注意したい目の病気

秋に注意したい目の病気

スポーツの秋!読書の秋!食欲の秋! 猛暑を越したこの過ごしやすい季節は、年間を通じて心身ともにリラックスしやすい季節ですね。 秋に多くなる目の病気は、あまり注目されていません。しかし「秋の夜長」とか「読書の秋」とかいわれ、暗い照明で字を読んだり書いたりする機会がふえて、目が疲れやすくなったりします。特に小児では屈折異常が増えるかもしれません。目が疲れやすいと、つい指でこすってしまうために、ものもらい(麦粒腫)に罹りやすくなります。また夏の暑さで、はかどらなかった仕事を早く片づけようとして、ストレスが積みかさなり、中心性漿液性脈絡膜症という病気にかかることもあります。 食欲の秋でバランスの良い食事を。スポ−ツの秋で適度な運動をすることが、秋の目の健康にいちばん大切でしょう。

こんな事で目は疲れる

人は情報の80%を目から得ていると言われています。起きているだけでも目は働いているのですが、それに加え私たちはパソコン・テレビゲーム、偏食、老眼、睡眠不足、喫煙、ストレスなど目を酷使しがちな生活をしています。目の疲労は肩こり・頭痛・全身倦怠感・胃腸障害を伴なう場合もあります。 秋の夜長につい本を読みふけってしまい、新聞配達の音にビックリ!なんてことはありませんか。ほどほどにして目を休ませてあげましょう。

眼精疲労と麦粒腫 (ばくりゅうしゅ)

秋は夜長です。読書や勉強には正しい照明に気をつけましょう。部屋全体を明るくしたうえで、机の上にも照明スタンドを左側に置きましょう。暗いと目が疲れやすくなり、目をこすりたくなり、これが麦粒腫(ものもらい)の原因となります。いつも手をきれいに洗いましょう。そして読書の姿勢にも気をつけて、眼精疲労にならないように、常に気をつけることが必要です。

屈折異常

近視(近眼)、遠視、乱視といった目の状態を総称して屈折異常と呼びます。屈折異常は、調節を全く働かせないとき、つまり、目が最高にリラックスして水晶体が最も薄い状態(無調節状態)のときに、ピントがどこに合うかで分類されます。
読書の秋、大いに親しみましょう。しかし、室内全体の照明と机の上を照らす照明を、併用することが大切です。また若い人は勉強の姿勢に注意しましょう。それには机の高さ、椅子の高さも関係してきます。視力を悪くしないために、寝ながらの読書はつつしみましょう。

老眼

中年期になり、読書で字が見づらくなった時は、そろそろ老眼の注意をしましょう。体裁にとらわれて無理をしていると、読書の能率も上がらないし、また眼精疲労の原因にもなります。早く眼科医で検査をして、適切なめがねの処方箋をもらい、老眼鏡を作りましょう。

中心性脈絡網膜炎(ちゅうしんせいもうまくえん)

ストレスがひきがねになって、眼底の物を見る中心の網膜に水がたまる病気です。30〜40歳代の働き盛りの男の人に多く見られます。普通片眼の中心が暗く見え、ゆがんで見えたり、小さく見えたり、時には中心のみ色覚異常が現れます。
軽い場合は、ストレスから放れ安静にしていると、自然に治ることもありますが、網膜の腫れがひどい場合は光凝固が必要なときもあります。また再発を生じやすく、あまり何度も再発をくり返すと、視力低下が永久的になります。眼科医で適切な治療が必要です。

疲れ目を癒すアイケア

蒸しタオルを目の上にあてるだけで血流が良くなり、疲れも解消しやすくなります。ただし、ひどい充血をしている時はアイスパックで冷やしましょう。
*眼球自体を押したりしては行けません。
目は酸化によるダメージを受けやすいので、抗酸化物質を多く含む緑黄食野菜や鮮やかな色のフルーツを取りましょう。