健康豆知識

花粉症を乗り切ろう!

花粉症

くしゃみに鼻水、目のかゆみ。
頭がボーっとしたり、イライラしたり…。
花粉症の季節が近づくと、憂鬱な気分になる人も多いはず。。
花粉症はよく、コップと水の関係で例えられます。
水が足されている段階では何ともないのに、最後の1滴が足されたと同時にコップから水があふれ出て、花粉症を発症してしまうのです。 対策としては、まずコップの水をあふれさせないようにすること、あふれてしまった後は少しでも快適な生活が送れるよう、マメな対策をとることです。 今回は、花粉症・徹底攻略法を紹介します。

ふだんの予防法

花粉アレルギーの症状を防ぐポイントは、
アレルゲンである花粉への接触を避けることにあります。
日常生活では次のような点に気をつけましょう。

花粉症を防ぐ生活習慣9ヶ条
  1. 風の強い日は外出を避ける
  2. 帰宅後は洗顔やうがいをし、鼻をかむ
  3. 外出時には、マスク、帽子、めがねカバーやゴーグルなどを着用する
    (マスクは、花粉を通さない目の細かいフィルターのもの)
  4. 目の細かい生地のコートなど、花粉が付着しにくい衣類を身に付ける。
    家に入るときは、衣類の花粉を払ってから。花粉を家に持ち込まないようにする
  5. 窓や戸をしっかり閉める
  6. 外で干した布団や洗濯物には花粉がつくので、取り込む前によく払う
  7. 室内をこまめに清掃する
  8. 1日3食、バランス良い食生活を心がける。
  9. 睡眠をしっかり取り、規則正しい生活を送る。
食生活やサプリメント

食の欧米化により高たんぱく、高脂肪な食事が増えたことも、花粉症の原因のひとつと言われています。 少しでも症状を改善したいなら、まずは和食を中心に、いろいろな種類の食材をバランスよく食べることからはじめよう。

食事編
  • 動物性の脂肪や肉を減らし、魚や野菜、果物を増やすことが基本になります。
  • 魚、特に青魚には、炎症を緩和する作用のある DHA/EPA が豊富に含まれます。
    野菜や果物はビタミンやポリフェノール類、食物繊維を多く含みます。
  • 粘膜を丈夫にするベータカロテン、アレルギー症状を引き起こす化学物質を抑えるビタミンC が豊富な緑黄色野菜はお勧めです。
  • 乳酸菌は、腸内環境を整えて、花粉症の方の乱れた免疫のバランスを整えるので、ヨーグルトなども摂りたい食品です。
  • 花粉症に効果があるというお茶、ハーブティを食生活に取り入れるのも、役立つかもしれません。
サプリメント編
  • 花粉が本格的になる前の早めの、できれば 2 〜 3 週間前に摂取が効果的だといわれています。
  • 乳酸菌や、DHA/EOA などオメガ3不飽和脂肪酸など、オーソドックスで、根強い人気のようです。
  • 個別の乳酸菌が、花粉症に着目して、症状緩和効果の研究結果を報告しています。乳酸菌といえばヨーグルトや乳酸菌飲料ですが、 L-92 菌や KW 乳酸菌などサプリメントでも摂取できます。乳酸菌は特に自分で摂取して効果を試したほうが良いでしょう。
  • 花粉症の症状を抑えるというヘスペリジン(ビタミンP)を多く含む『青みかんのサプリメント』も昨年から人気です。
  • 花粉症対策のお茶も人気です。
  • 紅茶用の茶葉を品種改良したメチル化カテキンを豊富に含む『べにふうき緑茶』も症状緩和効果が報告されていますが、栽培量が少ないこともあり昨年は品切れもあったようです。
  • 他に、甜茶やシジュウム茶、シソ葉茶、ルイボス茶などがあります。エキスをサプリメントにしたタイプもあります。
  • ポリフェノール類も効果が報告されています。緑茶のカテキン、しそのルテオリンなど多数ありますが、最近ではビールの原料のホップ -- ビールを飲んでも効果はありません -- に含まれるポリフェノールに効果が報告されています。いずれもサプリメントなどで市販されています。ポリフェノール類は、有効成分を、効果が期待できる量を、通常の食品で摂取するのは難しい場合が多いようです。
  • ミントのハーブティやキャンディなど、対症療法的にすぐ効果のある(鼻が通って楽になる)ものも、利用価値があることでしょう。
  • ハーブのネトル ( 西洋イラクサ )も、花粉症のシーズンの 2 〜 3 週間前から摂取することで、症状を抑えるといわれます。サプリメント、ハーブティがあります。
  • 体質や、症状の程度など個人差があるので、全ての方に効果があるとはいえません。
  • 自分で試して確認して、自分にあったものを見つけてください。
花粉症2007NEWS
  • 暖冬の影響か、1 月 31 日に、早くもスギ花粉の飛散が確認されたようです。 花粉症の方は、例年よりも早めの対策が必要です。
  • 特にサプリメントなどは、効果が出るのに 2 週間ぐらいかかりますので、お早めに服用してください。
  • 花粉の量は、昨年よりは幾分多いものの、昨年と同様に少な目といわれています。 地域によっても差がありますが、例年の 3 割程度と予想されています。
  • 環境省が発表した今春のスギ、ヒノキの花粉飛散量予測(確定版)では、花芽がつく、昨夏の日照時間が全国的に短かったことから、花粉の量は、東北北部などの平年並みから、最も少ない関東甲信越は 2 〜 3 割程度となっています。
  • 花粉症の人々は、昨年同様に、比較的、過ごしやすいシーズンとなりそうです。
  • 環境省が発表した地域別の飛散量の予測は、北海道・東北北部は平年並み、東北南部は平年の 5 割、関東甲信越は 2 〜 3 割、北陸・東海は 3 〜 5 割、近畿は 4 〜 7 割、中国・四国は 6 〜 9 割、九州は平年並みかやや少ない、となっています。
  • 花粉の飛散が始まる時期は、昨秋以降、気温が高めに推移したため、スギ雄花の「休眠」が遅れており、平年並みかやや遅れるとされていました。四国の太平洋側や九州の北西部など、早い地域では 2 月 10 日ごろから飛散が始まる見込みでしたが、この予想は残念ながら外れたようです。